純銀製 ボンボニエール 日本郵船創立25周年記念
2016年01月28日
日本郵船は1885年(明治18年)に創立された会社なので、この商品は1910年に制作されたもののようです。
商品の真ん中に描かれている旗は、日本郵船会社のマークで、白地に二本の赤い線が描かれています。
この旗の意味は、「郵便汽船三菱会社」と三井系国策会社である「共同運輸会社」を表し、二社の対等な合併を表すようです。
この旗の模様はファンネルマーク(船舶の煙突に描かれている海運会社のマーク、船舶会社の識別する模様)にも使用されています。
本来ボンボニエールとは宮中の餐会の記念品として配布されたものですが、宮中の文化を取り入れ、民間の会社でも記念として配られるようになったと思われます。
ボンボニエールとは?
もともとは砂糖菓子を入れる容器の事で「ボンボン入れ」の意味です。
西洋の文化に倣い明治27年大婚25年晩餐会に引き出物として登場したのが日本でのボンボニエールの始まりで、その後宮中の餐会の記念品として意匠を凝らしたものが配布されるようになったようです。
素材は銀製が多いのですが陶器製、漆器製なども見られます。
出典:ウィキペディア